寄り道 by 宮沢和史

寄り道
最近になってThe BOOMを聴き直して、ふとサイトにも行ってみた。
そしたら、ボーカルの宮沢和史氏が今年の6月に詩集を出していたので、買ってみた。
ついでにいうと、このページを見ても分るとおり、詩集にはCDが付いている。
だからページの写真にある通り、ギター片手に弾き語っている歌も聴けるのかと思ったら、そんな安売りはしていなくて、歌は入っていなかった。
CD-ROMに入っていたのは、宮沢氏が撮影した写真27点で、これをmacromedia Flash Playerで再生する。←よく読めば最初からそう書いてある

詩集「寄り道」の宮沢さんは、世界をまたにかける大シンガーとは思えないちっぽけさを見せている。
たとえば「ログイン」は「この頼りない一本の回線が僕の思いを君に伝えようとしている」で始まって、「君はこんなにそばにいるのに 木星よりも果てしなく遠くにいるみたいだ」を途中にはさむ。
最後にどんな言葉がくるのか、それを記すわけにはいかない*1から説明不足になるが、つまるところ、ありふれてちっぽけだ。
「言葉」や「グライダー」には、苦しい停滞が。
「無念」には気骨。「最後の歌」には長い恋が終ってしまったあとの寄る辺なさ。

どうしたらいいのだろう、本当にこのあと?

こんな小ささをさらけ出せるのがすごいな、と思った。
でもこれはやはり寄り道なのかもしれない。世界や地球規模で考えて表現する、それだけのスケールがあるのだからこの場所だけでは飽き足らないだろう。
でもこういうのも、好きだなぁ

*1:もったいないので、いかないのです

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