サラリーマン考
それで思い出したけど(んでもって何でもラ方面にいって悪いけど)、tetsuさんがよくインタビューに答えて「サラリーマンにだけはなりたくないと思っていた」と答えるわけだけど、こっちはヒヤリとしてしまう。
二十歳くらいの若者が言うならまだいい。けど、30過ぎた人が言うのはどうかと。
だって、そうインタビューに来た人だって出版社のサラリーマンだろうし、CD出しているCD会社の人だってサラリーマンだろうし、面と向かって言わなくても「悪かったな、サラリーマンで」って思っちゃうわけじゃないですか? 相手は。
その人はホントは昔はローリングストーンズのファンとかで、ロックやりてえな、とか思ってて。あるいは、商業音楽くだらねー! ジョンライドンさいこー!! とか思ってて。
けど、ジョンライドンに影響された道でこれといったものはなかったりして。そんでジョンライドンの欠食児童みたいなスリムな体型に憧れていたけど、やっぱ腹いっぱい焼肉くいたいや!! ってんで食べちゃって。その金稼ぐためにも大学いった方がいいやって。けど、目指すA大学はすべって、浪人暮らしもそう何年もやってられないからB大学に入って。
そうこうしている間に彼女のお腹にできちゃって。こりゃーいよいよ働かなきゃ! ってんで、A社をねらってけど浪人が長すぎたことがわざわいしてB社もすべってやっとC社に入れたーーー みたいな。
最初からジョンライドンもヘチマもない人生に比べたら、ずっと魅力的だと思うけど、そういう二重三重の屈折。
以上は、すべてわたしの妄想なんで事実無根とはいえ、そういう人がインタビューにくるんだと、思うのだね。
その相手に「サラリーマンにだけはなりたくないと思っていた」はまずいよなぁ…と。
だもんだから、「オーラの泉」で美輪さんとか江原さん? みたいなよーわからん占い師に「もっと感謝して生きなきゃ」なんていわれちゃって。
「オーラが黒い」とまで!! (余計なお世話じゃ!!)
感謝は本当に、大事。でも言われたくないよなーーと。
そんなで「サラリーマン」は鬼門キーワードだ。
>全て独力である。それでも組織に従属することを口に糊するために仕方なく選択している。
えらいよね。わたしの周りにはひとりもサラリーマンっていなくて、父も親戚もダンナッチも会社に勤められない血。あえて言えばわたしがサラリーマンかな。
月々、決まった収入がない暮らしって、ほんとーーーに、つらいから。
金額の多寡ではなくて、「毎月」「だいたい決まった金額」であることが大事。
だからって、子供にサラリーマンになりなとも、なるなとも、どっちもいえない。
どうなっていくのかなと、思う。