国民投票のやり方は…?!
さて、国民投票のやり方について調べていて、現在考えられているやり方には重大な欠陥があることが分った。
そのことについて、ちょっと例を出して説明してみたい
山田花代さん34歳独身会社員は、毎日残業残業でクタクタなので、日曜はゆっくりゴロゴロ休みたい派。
ところが本日の日曜はテレビを付けると、見覚えのあるアナウンサーが「今日は我が国始まって以来初の国民投票の日ですっ ぜひ『憲法改正国民投票』に出かけましょう!!」と興奮ぎみ。さすが民放、お祭りムードを盛り上げているつもりか、スタジオには関係ないのにすまっぷが呼ばれ、きむたくが例によって理想の日本男児のつもりで、坂本竜馬か誰かみたいな雰囲気で座っている。山田花代さんは、きむたくには興味なくて、というか、自分のまわりの誰もきむたくファンなんかいないので、どうしてこういつもいつもきむたくがテレビに居座っているのか不思議でならないのだけど、とくに実害はないのでそれについて考えることはせず、チャンネルを変えた。すると、今度はややマジメに政治について考える雰囲気で田原総一郎がいる。語られているのは、投票率と、国民投票に参加することの意義深さとあれやこれやである。
山田花代さんはお気に入りのアロマの香りに包まれながら、はなから国民投票なんか行く気はないので、楽天で買った低反発素材のフロアチェアから動こうとしなかったけれども、お買い得のチラシを見るためだけに取っている新聞を、一応見てみたところ、「サルでもわかる憲法改正10のポイント」というコーナーがあったので、斜めに読んでみた。
するとあら不思議、いつの間にか小1時間寝てしまった。それからふいと目が覚め、国民投票以外をやっている番組はないのかと思ってチャンネルを変えると、最近すっかりファンになってしまった福士誠治くんウフフが出ていて、きゃーーーっと思ったら、すぐさま特別報道番組とかいって国民投票の話しになって福士くんはいなくなったので、もうムカツイテムカツイテ、福士誠治くんのブログを見に行くことにして、PCのスイッチを入れた。
(中略)
福士くんのコメント欄から「日々のsukima」なんていう僻地に来てしまった。そこには、ふざけているのかマジメなのか、正確なのか当てずっぽうなのか分らないことがツラツラ書いてあって、本日の日付で「これから国民投票行って来ることにする」などと書いてあった。さっきのコメント欄には「眠る前のひととき、どうしても来たくなって来てしまいました… でももう寝ますね… おやすみなさーーい(*^_^*)zzz」なんてキモくてキショイ(中略)
そのうちくつろいだ気分も覚めてしまって、その国民投票とやらに行ってみようじゃないのと思い、さっきの「サルでもわかる…」を、今度は少しマジになって見てみた。するとどうだろう。相当に長い「憲法改正案」の文章のうち、部分的には賛成気分になり、部分的には反対気分になり、○か×かのどちらかの記号を投票用紙に書くらしいのであるが、とてもじゃないが○と×のどちらかを選べない。それでまた「日々のsukima」を見てどっちにしたのか知り、こいつが○なら×、×なら○に投票してやろうと、「日々のsukima」を登録している数少ないアンテナを今か今かとリロードしながら待った。本体をリロードしないのはもちろん、ページビューの数字を増やしてあげるのがいやだからである。(山田さんけっこう詳しいやつだったりする)
そうこうしているうち、投票終了時間は刻一刻と迫り、それによく考えたら投票券をどこにやったのか忘れた。
その間自分でも○か×のどっちか考えようと努力はした。けれど頭のヒューズが飛んで煙が上がっただけだった。
☆ ☆ ☆ ☆
と、いった事態が日本中で起きることが予想される。
せっかくの国民投票なのに、その投票率が異様に低くなる懸念が生まれるのだ。
今思いついた解決策は、章単位で○か×選ぶことである。
それによって、自民党の私物のような憲法ではなく、国民が選んだ憲法になるのではないだろうか。