日弁連のパンフ

憲法改正国民投票法案に異議あり!!
は、日弁連こと日本弁護士連合会が、民主や自民の国民投票法案には重大な欠陥がある、このままではいけない! と作ったページで必見だ。(id:takaokunさん経由)

そこから複数のpdfファイルへ飛べる中、やはり一押しなのは、
与党と民主党が国会に提出した憲法改正国民投票法案に異議あり!!Vol.2

というもので、日弁連の意見書の内容を漫画パンフレットにし、誰でもダウンロードして使えるようにしたものだそう。漫画なので、文章の量は少ないし、ケンちゃんノリちゃん(合わせて憲法?)ふたりの掛け合いセリフで進行するため、とても分りやすい。
絵柄の関係で、批判の対象である自民・民主サイドの人間が、かわゆく描かれているのが難点といえば難点であるが、「見かけで善人と悪人を区別してはいけない」という影のメッセージ、とも取れるので、そうしよう。

さてこの漫画パンフ、「多くの人に伝えるため」との主旨なので、貼り付けちゃおうかな、と思うので、どうもデス。

こんなじゃ決められない

現在の憲法は、「前文」に始まり、第1章「天皇」第2章「戦争の放棄」…と続き、第11章まであり、さらに各章の中が条文で細かく区切られ、全11章、全103条の構成。(参考

自民党の「憲法改正案」は、まだ決定稿は出ていないものの試案を見ても、全11章、全103条のすべてに細かく手を入れている。自民党だって、たまには善いことを言うかもしれず、全11章、全103条の改正案のうち、たまには善い案を出している個所もあって、たまには賛成できるかもしれず、それと全然賛成できない案が共存していた場合のことを、パンフのこの部分は指摘している。

自民と民主の提案している国民投票のやり方は、全体に対して○か×、どちらかを1個付けるだけ、のものなので、賛成部分と反対部分が混在していた時に、投票行動への意欲を奪うオソレがある、のである。
自民・民主の提案する国民投票のルールには複数の問題があるが、わたしはここがものすごくイヤだと思う点で、国民に、何も考えるな、とメッセージをしている。そうして「憲法改正案」の文章はどんどんややこしくゴテゴテした意味不明なものになるのだろう。と思うと、つくづく面倒な気分になるのである。

広報協議会

「今年の憲法記念日までに」と焦ってルール作りを進めている国民投票法案であるが、実際に憲法改定の可否を問う国民投票を行うのは、早くても3年後、と言われている。
今から3年後、人口動態はどうなっているか。戦争や戦時の状況に強いトラウマをもつ人々が、その頃は多く逝去されているかもしれない。
また、今15才の中学生たちが、3年後には18才なので、国民投票の投票権をもつことになる。

その中学生たちの知性や思考に、どんな知の種を蒔くか、という教育問題にもつながり、ルールによっては下手をすると戦争のことなどを教えることが出来なくなるかもしれない。
上のパンフの絵は、憲法改定に賛成、反対という意見広告を出す権利を、政党の人数に応じて割り当てる、という意味のことだ。そんなことをしたらジミン党の意見広告ばっかりになるに、決まっているじゃないか。こんな案を出すなんて、にわかには信じられない話だ。憲法を変えたくて変えたくて必死の形相になって身悶えているジミン党ジイちゃんって感じの浅ましさ。何が美しい国だ。

以上、特に気になったふたつのポイントを、パンフのキャプチャで紹介してみた。
ポイントは他にもあるので、また機会があったら続けたい。

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