「安倍政権とテロ特措法」ゲスト石破茂。のレビュウ
録画しておいた、朝日ニュースター8/9(木)葉千栄「安倍政権とテロ特措法」
≪ゲスト≫石破茂(自民党衆議院議員、元防衛庁長官)
石破氏は日頃、太田総理等のテレビバラエティによく出ているせいか、たくみな自己演出とうまい話の持っていき方で、テレビをうまく使っていたように思う。
しかし、石破氏がこれほどまでに反安倍だとは知らなかった。いつからそうだったんだろう? 随分とコケにしまっくった発言を、あのヌトっとした三白眼でネトネト言っていて、あれじゃあ気の弱い人は蛇使いに笛吹かれた蛇みたいにニョロニョロしそう。
それなら石破氏は誰を推しているのかというと、麻生さんだそうで、麻生さんは「人の話に耳を傾ける」んだそうである。この前の総裁選挙の時も麻生さんに投票したのだとか。それで思い出したが、谷垣さんは今ごろどうしているのだろうか。と思ってオフィシャルに行ってみると、今だに「自民党総裁選を終えて 平成18年9月20日」がトップページに飾ってあってガッカリした。どうもその段階で谷垣氏は燃え尽きてしまったよう。趣味は登山と自転車だそうで、今もどこかの山にこもっていそうな気がする。
総裁選挙の時の立候補者の演説を思い出すと、ハナから安倍なんかダメなのは分りきっていた。しかし麻生さんもぜんぜんダメ。谷垣さんだけが唯一マトモな印象だったものの、最終的には「チームワーク」に逃げてしまったので、これもダメ。こうなると、結局民主党に政権を移すしかない。この二大政党制になることについて、石破氏は基本的に「いいこと」としつつも、現在の小沢氏の「国連中心主義」は「とんでもないこと」だそうで強くダメだし。そのため、やはり自民党がやるんだ!!ってことらしい。その他「テロ特措法」については延長できなくても60日間のなんとかがあるって話だったのと、「テロ特措法」のような臨時的な法律ではなくちゃんとしたやつを作りたい模様だった。安倍一派のやっている歴史教科書の作り変えについては、「歴史は科学」とのことで、ディベートをしてから肯定否定両者の意見を教科書には並べるべきであると。その考えは、歴史教科書を美しくてしておきたい一派には通用しなさそうだけど、やるだけやってみてほしいものである。
「年内総選挙」については、「ありえますね」とのこと。
それにしても安倍という人は一体何だったのだろう。想像するに、戦後の日本の歴史が気に入らない人が結構な数いるらしいということで、その代表が安倍さんだった。けれど、あの方はちょっと叩かれると言うことをコロコロ替えるし、伝える力がなさすぎるので、なんだかよく分らなかった。しかし『美しい国へ』を読むと分るらしく、父、母、子供で構成される家族を理想のモデルケースに、父権を復活させたいらしい?? その延長として国家も位置づけられ、いわば国家の父として総理大臣もいるのかな? よく知らんけど。もしもそんなのを狙っているのなら、今さら無理なのだということを、多角的に検証かつ確認し、誰かよーく言って聞かしてやれ、と思う。
そういうことも含め、安倍晋三にはまだ口に出して言っていないことが沢山あるような気がして、それゆえに、まだ総理の座に留まってほしいという気持ちがある。日本とか戦後とかの膿みを、安倍という人が自らをチューブとして垂れホッペの間から絞り出すなら、総理になったのも無駄ではなかった、ということだ。
であるから、わたしは石破氏の安倍攻撃も、いまいち的外れに思う。
もっと、安倍晋三のすべてを引き出してやってほしい。