PART2 動いている庭
そんで、肝心の本の内容である。
要約してしまうと。
あるがまま。自然のなすがまま。雑草は雑草でそのまま生やしておけ。
と、言っているような気がした。
違うかもしれないが、そんなような気がした。
広告にも使用されている通り、本書から発せられる最大のメッセージは
「できるだけあわせて、なるべく逆らわない」
なのだ。
クレマン氏の庭は、一見すると、前回ちょいと触れたポールスミザーさんの庭にも似ている。が、スミザー氏は、決して雑草を生やしておけとは言わない。それでも、地上5センチで刈り込んで、遠目には雑草が芝生に見えるようにするテクニックも教えている。
クレマン氏は、雑草をどの程度生かしたままにして、修景として生かす、というのか。
我が家で下手にやったら、廃屋みたいになってしまうだろう。
そんでも、ジューンベリーやらコデマリを締めあげていたツタの雑草の名前だけは調べることにした。
ツタの雑草は、秋が近づいたあたりで、紫色の花を咲かせた。
憎々しい行動とはうらはらに、やけに可憐で上品な花だった。
花の特徴を検索窓に入力したら名前はすぐに出てきた。
(ヤブマメ【藪豆】の花 – 雲上の楽園通信から画像をおかり)
で、前回書いた通り、藪豆と判定がついたのだ。
その頃にはもう、藪豆を必死に切ったり抜いたりした後だった。
後だったけれど、コデマリや柵に、あらたに絡みつき始めていた。
ここらで相当にゲンナリ。
で、たまたまamazonで『動いている庭』をみつけて注文していた。
同時期に「藪豆 駆除方法」で検索して、面白い記述をみつけた。「巻き付いたツルを逆方向にほどいて、地面にくるくるっと置けば良い」というのだ。
なんだか怪しい……と思ったが実行した。
↑ 根っこは抜かず、地面にクルクルと巻いて置いてある。
こうすると、「やる気をなくして」「役目は終わったと思って」もう二度とはえないそうだ。
実験のために、根とつなげてある。
ほんとうにそうなるのかな。
⇒続く