UNDERWORLD / VAMPS
この3月と4月、活発な火山活動のごとくVAMPS(orHYDE)がメディアに登場した。メディアには LINE LIVE という新興勢力もあったし、おなじみのニコニコもあった。
さらに、テレビや雑誌も加えメディア全域をほぼほぼ網羅する勢いのマグマ噴出だった。
それもこれも、彼らのニューアルバム『UNDERWORLD』を世に報せるためだ。わたしも興味を惹かれさっそく購入しようとiTunesにアクセスした。4月の中頃だ。ところが発売日まで一週間くらいあったため「予約購入」となった。それでもコンプリートに先がけて3曲は先行してDLできたため、そっちを先に聴いた。
CALLING
RISE OR DIE feat.Richard Z.Kruspe of Emigrate / Rammstein
SIN IN JUSTICE feat.APOCALYPTICA
いやーマジビビったね。
まずもっての感想、「なにこれ!!外タレっぽくないっ!?」だ。
いやさ、外タレって言葉は死語だろう。「外国人アーティストっぽくないっ?!」、だ。
全体の曲調や演奏、メロディや歌い方などでそう感じたんだと思う。
シングル曲でもあるCALLINGは、CALLINGという言葉を何度も繰り返し、一見単調なようでちょっとづつ変化を加えた飽きない曲で、切なさ風味の飢餓感が訴えかけてくる。
その次のRISE OR DIEときたらノリと生きがよすぎて死人も生き返る、ってわけには流石にいかないが、寝たきり高齢者の方なら布団をはいで手を振り回すくらいはしちゃいそうな、本能をノックしてくる猛然と楽しくなる曲だ。
SIN IN JUSTICEはフィンランドのロックバンド、 Apocalyptica(アポカリプティカ)と共演したもので、チェロの音色が聴く者のたましいをズルズルーっと引っ張り回して離さない稀有な楽曲に仕上がっている。(この曲はかなり以前のシングルなのでとっくに聴いていたけど)
(ニコニコの番組では、政治家のことを歌っていると答えていた)
となるとコンプリートが本当に楽しみだなーー♪ と待ち遠しく思って、ついに一週間たったのでDLした。
曲目は全部で11曲。その他に先行予約特典で、 Depeche Mode (デペッシュ・モード)をカバーした「Enjoy The Silence」も付いていた。
- UNDERWORLD
- CALLING
- BREAK FREE feat.KAMIKAZE BOY of MAN WITH A MISSION
- DON’T HOLD BACK
- BLEED FOR ME
- IN THIS HELL
- INSIDE OF ME feat.Chris Motionless of Motionless In White
- RISE OR DIE feat.Richard Z.Kruspe of Emigrate / Rammstein
- SIN IN JUSTICE feat.APOCALYPTICA
- B.Y.O.B. (BRING YOUR OWN BLOOD)
- RISE UP
表題曲の1曲目からしてかなりいい曲。激しいラウド音にキャッチーな機械音(という表現かわからないが)が加わるあたりで、最大公約数のリスナーが射程に入った感があった。
その後の全部の曲がそうだが、攻撃的でありながらも落ち着いている。自信と余裕が感じられる。ある意味、安心して聴いてられる。BREAK FREEやBLEED FOR MEはアルバムコンセプトであるUNDERWORLDを裏切らない男臭さと裏っぽさのある曲だし、DON’T HOLD BACKには言わんとしていることが曲調としても伝わってくる感じ。IN THIS HELLはドラマチックでありながら変に乱高下せずいたって聞きやすく魅力のある曲だ。B.Y.O.B.は楽しいなぁ。つづくRISE UPもまた違った形で楽しく、感情に起伏と変化がありつつ、どこを切り取っても聴かせる。
裏世界といったコンセプトのUNDERWORLDだけど、どっちかというと表すぎるくらい表。ジャパニーズヴァンパイアと自ら言っちゃうくらい表。
ところで、世界にはどういう、同ジャンルの人たちがいるのか? 海外ラウドロックバンド10選というサイトを見つけたので、聴いてみることにした。次回か次々回か次々々回に感想を述べたい。