高度プロフェッショナル制度とは? この制度は誰のためのものなのか? 果たして労働者の生きやすさ、働きやすさにつながるものなのか? 逆だったらどうするんだ?

高度プロフェッショナル制度」が5月26日に衆院で採決された。

今は参議院で審議されていて、政府与党は20日までに国会を延長してでも案を成立させたいらしい(ソース)。

うちの息子に「大変だよ、高プロ制度ってのが成立したら、いくら働いても給料一定なんだってよ!!」と教えたところ、

「やめてくれよ~~っ!! あれは年収1000万円以上の人だけっ。おれは関係ないのっ」

と、少々おかんむりになってしまった。まずいことを言ったようだ。

調べるとこの制度の対象者は「1年間当たりの賃金額が、基準年間平均給与額の3倍の額を相当程度上回る水準として、厚生労働省令で定める額以上であること」(現在だと1075万円以上)と、確かに書いてある。(ソース: 「高度プロフェッショナル制度」とは? |社員研修・教育ならPHP人材開発

ただし、安倍晋三首相氏の内閣が推進している制度だ。油断できない。
たとえば2015年に過労自死した電通職員の高橋さんが、静岡出身、母子家庭で育った女性だった。
コネ入社が少なくない(古い例:安倍昭恵さん)とされる会社で、そういう人には起きないだろう過酷な労働の押しつけとパワハラが、高橋さんには起きた。
他にも野村不動産とか、あちこちで過労死が起きるが、ほとんどが彼女のような何の後ろ盾もない人ではないだろうか?

「高度プロフェッショナル制度」でこき使われるのも、そういう人に違いない。

たとえば今、経団連の会長の 中西宏明 – Wikipedia さんて方が1946年生まれの72歳なんだけど、この生年に25年(25歳で子をなすとして)を追加すると1970年頃になる。拙作 就職氷河期とコレカラ に照らすと、就職氷河期が始まった時期に、中西さんのお子さんが就職している。さらに、今年2018年には中西さんの孫が就職しただろう。

(実際に中西氏に子や孫がいるかどうかは重要じゃありません。世代論的見地からの考察です)

就職氷河期の時期は誰もがなかなか就職できずに苦しんだ時期。それでも新入社員ゼロってわけじゃないだろうから、まずコネクションのある人から就職できたはずだ。大企業の子息とか親戚とか。たくさん株持っている人の子息とか親戚とか。

これで平成5~25年までやってきたのである。

道理で、あれだけ輝いていた日本企業のつくる物が信用しがたい冴えないものになっていったのも、うなづける。

それに、こんなじゃ格差が拡大&固定するの、当然じゃないかと思う。

で、そうやって劣化した分を補うのと、自分らの富を死守するために、高度プロフェッショナルとかおだてて一般労働者を馬車馬のように働かせようなんて非道すぎる。

しかも昨日の新聞で見たんだけど、政府が言い出した「人生百年時代構想会議」の「人づくり革命」の「幼児教育・保育の無償化」政策を実施すると、高所得者ばかりが膨大に得をする、という。(ソース; 【主張】幼保無償化 受け皿の「質と量」充実を – 産経ニュース 東京新聞:幼保無償化で負担軽減額試算 高所得世帯の恩恵 低所得の5倍に :経済(TOKYO Web)

20年以上も格差を広げておいて、またさらに広げようなんて、駄策にもほどがある

高度プロフェッショナル制度関連のリンク

ここらで、人の書いた関連記事を見ていこう。
とうてい全部は見れないので、時間で区切って見たので、不完全とは思うが……

働き方改革法案の議論がぜんぜんかみ合わないわけ(城繁幸) – 個人 – Yahoo!ニュース

→高プロ制度なんて大した話しじゃないよ、第一ほとんどの人に関係ないんだから、とカラッとしたご意見だ。関係ないって言ってたら社会って成り立たないんだけど。

おそらく政府も、年収1000万超えの人に対しては、僻み嫉み(ひがみそねみ)しかないから、一般大衆は何も言わないだろうとなめてかかっているに違いないのである。実に腹立たしい。

ところで、Karoshiは日本ばかりではなく、韓国や中国でも近年増えているらしい。参照記事→ 韓国より働かない日本、過労自殺は10倍?=韓国ネット「韓国…|レコードチャイナ

中国も韓国も、それに日本も、儒教の悪解釈がわるさしてるのじゃないかなあ。

「働き方改革」の本質を理解できない野党はやっぱり落第だ(髙橋 洋一) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

野党は落第というけど、野党は与党と対立するの仕事ですから。

とある病院、かつて事務長と看護部長が仲良くなりすぎた。事務長というのは経営の人。看護部長は看護全般をしきる人。両者がべったりになったら何が起きるか? 金儲けのことしか考えなくなる。金儲けを考えたら、患者サマが細菌感染とか肺炎を起こしてくれた方が、儲かるのだ。故意にやらなくても、少し手を抜いたり、関心をもたないだけでいい。高齢でクレームも言えないような人が対象になるから、気の毒。だから、事務長と、看護部長は、対立しているのが正しい。対立は悪じゃない。必要なこと。人はすぐに腐るから。

最後のページの「副業解禁」はちょっと面白かったかな。
筆者氏の言いたいことは、「アベノミクスのおかげで雇用の確保、給与アップが達成できているのだ。そこを評価しない野党はダメ」ってことのようだ。でもさ、安倍晋三さんは古くからの政治家一族だから、経団連の人や財界の人に言えば雇用の確保、給与アップくらい、やってくれるんじゃないかな?

実際、経団連の前身のなんとかつう団体、安倍氏のお祖父さんの岸さんてのが法案通した(つまり産みの親)(岸信介のウィキペディア参照のこと)。 あと、試しに『絶頂の一族』っていう、安倍一家の本読んだら相当だった。特に一族のドン安倍洋子さん(存命中)が。

八代尚宏 今さら聞けない「働き方改革」の真の目的 | 八代尚宏先生の「働き方改革」ゼミ | 日経DUAL

「女性の就業率の増加、共働き世帯の標準化、高齢者の高齢化」というこれからの変化に対応した働き方がのぞましいとのこと。高プロ制度には肯定的なご意見の持ち主だ。

高プロのニーズ聞き取りについて、加藤厚生労働大臣が1月31日に虚偽答弁を行っていたことが判明(上西充子) – 個人 – Yahoo!ニュース

ダメだね、この加藤って大臣。高プロ候補の労働者に意見をまじめに聞いてない。労働者のための制度じゃないのは明白だ。

【文字起こし】2時間6分マラソン演説 立憲・西村議員「厚生労働大臣不信任決議案」趣旨弁明

加藤厚生労働大臣不信任に大大賛成ーー!!
記事の真ん中らにあるんだけど、今裁量性労働をしている人へのアンケート結果ってのが存在している。

調査シリーズ No.125 裁量労働制等の労働時間制度に関する調査結果労働者調査結果|労働政策研究・研修機構(JILPT)
結果データのpdfファイル

まだあまり見てないけど、どうも時間の裁量がきくから、普通の人が8時間のところを6時間くらいで切り上げる、というタイプの裁量労働ではないようだ。
裁量労働の人は、やはり、長時間労働をしている。