何個キーボード買うんだよー
昨年の4月に末次郎が独立した話を書いた
あれから約1年。
今度はT・Tが引っ越して家を出て行った。
正直ただたださみしい。T・Tの年齢を考えたらむしろ遅いくらいの自立なんだけど、いざその日が来るとボーーーっとぼんやりと宙をみつめたまま止まっている。
末次郎の時は、「この子は独立するの早いだろうな」と予感していたのもあって、それに、どっちかというと我が家の気風に末次郎は合ってないところもあって、出て行くのはまあしょうがなかった。
T・Tくんはわたしにとってとても美しいきらめくファンタジーのような存在。現実的にはそうは言っていられない日々だったけれど、考えるたびに尊くてきれいなものだという思いで胸がいっぱいになる。この件に関してだけは捻くれ者のダンナッチですら「そうだな」と同意するだろう。
だからって側にいてくれと願うのはワガママすぎる。それにあれこれ先回りして心配しすぎるのも。昨日もT・Tに泡で出るハンドソープを持たせてやれなかったことが気になって、よほどLINEで買うように言おうかと思ったが、うるさすぎるのでやめた。けど、うちに余っている電気ケトルは送りたい。
引っ越し前に、不要な物は置いて行っていいよと、言っておいた。後始末はやっておくからと。ただ、これが大変な大仕事になるのは、末次郎の時に経験済みだ。きっとうんざりする。まあ、最後の母のツトメと思って引き受けた。
ともかく多い不用品が洋服類。何十年も前に着ていた服とか押入れの奥にうずもれている。一番厄介なのはディスプレイとパソコン。どうしたもんかね。
反対に、メルカリで調べたらsoldが多数付いている書籍もあった。3000円くらいのプログラミングの本とかだ。呆れたのは、持ち運び系のキーボードばっかり3台もあったこと。(使い古しのも数台あったがそれとは別に) レシートを見たら7000円くらいしている。なんつー金の無駄。
もともとT・Tは手書きで字を書くのが好きな子で、書道もやっていた。それがデジタル時代になって字という出力をどんな装置に託すべきが、旅人のようにさまよっているのだ。
そんなで、今、T・Tが置いて行ったキーボードを使って、これを書いてる。デバイスの方はiPad Air2019だ。直近のiPadシリーズの場合、スマートキーボード、スマートケースと組み合わせるのが、それこそ一番スマートなんだろうけど。
ってことで、ここまで、bluetoothキーボード二台で打ってみた。
ここから先は他の打とう。どれも驚くほどenterキーが小さかったけどこれはひときわ小さい。厳しい。むしろ画面を見ながらよりも、変換性能を信じてキーボードそのものを見つめながら打った方がよい???
まあそんなこんなだ。慣れないキーボードで打つのは疲れるのでこれくらいにする。
T・Tはきっと、他にみつけた愛用のを持って行ったと思われる。