(続)アッ…と言う間に去った八月を振り返る。あるいは、わたしにまで押し寄せてきたFaceBookの波!?

フェイスブックというのがある。
あるけどわたしは全然興味がなかった。
ところが八月のある朝、携帯にフェイスブックからメールが来た。
いわく、「剛太さんから友達申請が来ています」みたいな内容だ。

わたしは、「剛太? 誰それ? 気持ち悪いなあ、スパムメールの一種ね」と思ってそれきりにしていた。
そうしたら翌々日、同僚のIからメールが来て、「大岡山さんから、フェースブックの誘い、来なかった?」というのだ。

わたしは「フェース」と伸ばさてる点に反応して笑いそうになったが、同時に、「そうか剛太って、大岡山剛太さんの事だったんだ」と、気付いた。

なるほど、大岡山剛太さんは古くからの同僚なので、彼ならわたしの携帯のメルアドを知っている。
おそらく彼は、自分の知っているメルアドを全部フェイスブックの記入欄に入れたのだろう。
で、自動的に、わたしとIに友達申請が来た。
そういう仕組みか。
よく出来ている。

単にメルアドを知っている、というだけを表現したに過ぎないのに、「友達になりたい」という欲望に自動変換して送る仕組みだ。確かに、自覚的、積極的に友達になりたい欲求というのは、そうそう表出できるものではない。相手に拒否されたらどうしよう? 相手が自分に興味がなかったらどうしよう? つーかわたしの事、嫌いだったらどうしよう? などなど考えていたら、頭グチャグチャになる。

ところが、驚いたのはそれだけではない。
とりあえず覗くだけは覗いてみようと思っておもむいたフェイスブックの大岡山剛太さんのスペース。
そこには、特にとりたてて何もなく、顔写真すらなく、何が趣味とも何が好みとも書いていなかった。
ただ、数人、わたしも知っている職場の人が彼の「友達」になっていた。
それだけ確認すると、ログオフしたのだった。

したら次の日職場で、Iが自分のアンドロイドを見せてくれたのだが、そのフェイスブックのアプリに、わたしの名前がしっかりと出ているである!! わたしは、Iのスペースには行っていないのに、だ。

驚いたねー
いやもう、不気味。コッソリ、というのが通用しないなんて。

行動全部監視されているようなもんじゃん!! 怖い怖い

それでさらに、周囲の人間にフェイスブックの事を聞いてみたところ
「やめなよフェイスブックなんて。大津のイジメ事件だってフェイスブックで芋づる式に面が割れたんだよ。みんなバレバレになってやばいからやめな」
と言う。
いや何もそこまでバレバレを心配しなくても…とは思ったが。
また他の人によると
「あんなのやめた方がいいっすよ。フェイスブックやるくらいならラインの方がいいって。フェイスブックなんて『いいねボタン』を押した、押さないでごちゃごちゃしてばっかっすよ」
なるほど確かにそれは面倒くさい。わたしの一番嫌いな言葉「面倒くさい」。一番好きなの「気楽」。

けどさっきも、「友達申請が2件きています」とかいうメールが来て、ついつい見に行ってしまった。

その二件は何のことはない、ひとりはI。ひとりはIの友達だ。
どうもIは、なんだかんだ言って相当フェースブックにはまっているようだ。最初は「怖いね-」なんて言ってたくせに。

まあ、これからどうなっていくのか。予断は許さない。
必ずしも、フェーースブック、否定する気はない。
進展があったらここで報告しよう。