『俺の話は長い』2019年の秋冬ドラマ私的まとめⅠ

ドラマが好きなので、「ドラ丸」に録画してもらって自分好みなやつを見つけては毎週楽しみに視聴している。気に入ったのはずっと取っておきたいけれど、それだと録画容量が足らなくなるため削除しなくてはならない。ちょっと哀しい。その前に簡単なコメントを付しておきたい。

参照:【2019年10月〜12月期】最新テレビドラマ視聴率一覧 – NAVER まとめ

ドラ丸は必ずしも全ドラマを録画するわけではないみたいなので存在すら知らないのが多かったりするけども、ともかく自分が見て面白かったやつメモ。

『俺の話は長い』
ニートで31才で親に居候している割には態度のでかい岸辺満を生田斗真が演じる。その姉で同じく口の達者な気の強い秋葉綾子を小池栄子。ふたりの母でかなり以前に夫を亡くし初老とはいえ美貌を捨ててはいない喫茶店の女性マスター岸辺房枝に原田美枝子。姉の再婚相手にして元ベーシストで満にシンパシーを抱く秋葉光司を安田顕、姉の娘で光司にとっては義理の娘で関係のギクシャクしている春海に清原果耶。とここらがこの家族ドラマの主要メンバー。

特徴的なのはなんといっても満がいい年して無職、でありながらやたらと口が上手い。無職であっても負けてないしいじけていないのが面白い。そしてこのことが働くことの意味をさりげに考えさせる仕掛け。一方、弟の無職にいらだつ姉綾子のイライラも理解できる。両者の口げんかがハラハラした緊張感をはらみつつ活気があって楽しい。やっぱ小池栄子はこういう言いたいことを言いまくっている役が合っている。途中途中で、いろいろな思い出が蘇っては家族や姉弟のさりげない絆が「家族愛」という言葉とはまた違って、浮かび上がってきた。

最終回では満がスーツを着て面接に行くんだけど、スーツって正反対のふたつの意味があるなあと再発見させた。

プラス面⇒立派、社会性、責任、かっこいい、男らしい。

マイナス面⇒社畜、規範の奴隷、伝統に従順、革新性のなさ、平凡。

生田斗真サンならいくらでもかっこよくスーツをバシッと決めることできるだろうけどそうじゃないのが良かった。誇らしくでもなく、楽しくでもなく、敗北でもなく勝利でもなく堤防を歩いて行く満の姿は、ドラマならではの表現力があって胸がジーンとした。

 


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