花より男子(だんご) (36) (マーガレットコミックス)

花より男子(だんご) (36) (マーガレットコミックス)

マーガレットコミック1巻から36巻、読んだ。長かった。
本当に、長かった。
長かったというのは、長くて飽きた、という意味ではなく、その闘いの長さに「オーッスお疲れさんでした!!」と頭を下げたい、という意味だ。

各種さまざまな闘いと試練が起きるなか、とくに堪えたのは、主人公つくしのお父さんがリストラされ、生計をたてる最後の手段とばかり漁村に行ったものの、まもなくお母さんから、お父さんは漁の船に乗ったはいいけど船酔いがひどくて駄目だった、という手紙が届いたとき。「船酔い」というしょぼくて情けない理由なのが、リアルで絶望感をあおりズシーンときた。
あと同じくお父さんが、東京に帰ってきて求人誌に載っていたと、ゲイバーで働く格好をするところは、笑いどころでもありながら、生々しくて絶望の深さを感じさせる場面だった。

これを貸してくれた桜澤さんは「道明寺と類、どっちが好き? あたし類」なんて言っていた。
しかしそうはいっても、道明寺はその振る舞いとバカっぷりと暴力体質を見ればわかるとおり、金、権力、学問、良識、常識、法律、などなどどれにも属さず、従わず、ひれ伏さない、いわば超越者なのだから、比較というのはできない。

ストーリーはその都合上、道明寺が上記のものに属さず従わずではいられなくなった年齢で終わるが、これは女子の戦いの物語であるからそれはいい。(それに、恋したらその対象はたいがいそんな感じでは)

問題は、どうしたら対等でいられるんだろう? ってことで。
男と。そして世界と。

シチュエーションを変えながら何度も問われる問いに、繰り返しその都度答えを出してくれた牧野つくし。
ずいぶんとつくしが性的に潔癖なのは、援交が話題になる時代への抵抗もあるかもしれない。
そこまで潔癖でない方が楽に戦えるだろうに…と思うものの、であるからこそ逆に独特のエロい空気がかもし出せたのではないだろうか? キスひとつにあれくらいの表現を投入する方が、すぐに裸になるよりも。
不利かもしれないけれど、その方が結果的には快楽的だし、何より自分に対して正直で。

あとわたしのすっごい好きなキャラは、ハリガネアートの人。えーと名前忘れたけど。
あそこまでダメキャラ描けてすごい。
「ダメ人間でいいんだよ」って言いながら、世の中けっこう許してないことってあるけど、ホントに許してくれそう

誤解されてはいけないので付けたし☆花だん、ギャグ満載で笑える! 末次郎なんかバカ受け