今の世にも奇妙な物語の中の「雰差値教育」はイヤな話だった。偏差値のかわりに、クラスの雰囲気の良し悪しの指標「雰差値」を競いあう学校の話。教室、戸外、どこにでも雰差値を判定するオトナ三名が控えている、という異様な光景の異化効果はバツグン。永作博美は、歳をとってからもその出演が楽しみと思える、数少ない女優さんかも。老けたら老けたで、その姿や演技も見たいのだ。

その次の「午前2時のチャイム」は子供（中学生、高校生）がうるさく怖がっていたけど、わたしはもはや45年も生きているので、借金取りのチャイムの方がよほど怖い。でも椎名桔平さん、大物俳優の名演技。
「才能玉」は嵐の櫻井翔さん、他メンバー（松本さん、二宮さん）に負けじとばかりの熱演。熱演というかやばいほど不気味タッチな怪演だったので、今後のアイドル生命が心配になるほど。「ヴァーチャルメモリー」はF・K・ディックの近未来SF調な設定なので、非常に好きなパターン。ちょっと単調だったので、もうひとひねり欲しかった。

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