爆笑問題の近未来予測!テレビ“ジキル&ハイド!!”

16日放映。オフィシャル

 最近のCGはすごくて、爆笑問題の二人の顔が不気味にぐわんぐわん変形する技術は流石だと思った。というかそのインパクトに目を奪われすぎて、ジキルとハイドの切り替えがどこらなのか把握しそこねた。番宣によるとコンセプトとしては、「想定内」がジキル、「想定外」の悪夢的未来予測がハイド、ということだったようだ(そうはいっても「想定外」という想定は想定内なので矛盾はしているが)。
 地震、異常気象、温暖化の3本は、どれも個人レベルではほとんど防ぎようもない話であり、また考えようによっては「丸山眞男」をひっぱたきたい、続「『丸山眞男』を ひっぱたきたい」のような考えが立派に現代の言説の(重要な)一区画を占めていることを考えると、これらカタストロフには「流動性」をもたらすというメリットがあることはあるのだ。であるから、考えようによっては戦争を待望するくらいならまだこっちを待望する方がマシに思えるので、憎みきれない地震、異常気象、温暖化だったりもする。
 だったりもするが、こんなのを待っているばかりで格差是正への政治的努力がないのもダメなので、地震、異常気象、温暖化を待望してばかりではダメであるし、だいたい格差が極まればクーラー買えない人はますます熱中症で死んでしまう。しかも番組途中トイレでフンばっていたので見損ねたが、近い将来最高気温が48度になることが予測され、そうなるとクーラーはまったくきかなくなるそうだ(他ブログに書いてあった)。
 こうなると今からどうやって北方面に逃げるかを算段してしまうわけで、そうやって東京の金持ちや土地もちは皆北海道あたりに逃げてくれて、首都も北海道に移転されればもはや首都圏を襲う地震はさほど脅威ではなくなるだろうから、それもいいだろう。
 それで思い出したが、前号のTVブロスの特集が「防災特集」で、黒川紀章先生が東京を大地震の災害(特に延焼)から救う提言をしていて、環八の三車線を潰して運河にするというのだが、そんなことをしたら首都機能はマヒもいいとこだろう、ただでさせ渋滞しまくっているのに。しかも三車線分の幅など大火は猛然たる風とともに飛び越えてしまうと思う。わたしはかつてのベストセラー『関東大震災』というルポルタージュ本を読んでいるから詳しいのだ。

 早い話、環七周辺や下町の古い木造家屋に住んでいる人はさっさと売り払ってどこかへ行った方がいいというメッセージにも聞こえたのであるが、そこは大きい声で言うと「禁煙ファシズム」どころではない「防災ファシズム」ということになってやばい。
 番組ではスーパーコンピューターのシミレーションが正確そうに出て来たが、異常気象による洪水、温暖化による熱帯化、首都圏壊滅の大地震、巨大ゴキブリの襲来と、どれがどの順番で起きるかによっても違ってきそうだ。

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