長井さん、わたくし率、インミャンマー
小泉自民党に投票し(てしまっ)た2005年の9月を境にして「日々のsukima」の運営方針を変え、好きなものについて書くスタイルから、今そこにある社会・国際問題について書くスタイルに変えた。このやり方は、ネット上なのでニュースソースから引用したり調べられる利点があり、さらに人の色々な意見を知ることができたから、WEBの性質にマッチしてはかどった。
が、元来わたしは自分と自分の周囲のことしか関心がなかったため、知らないことが多すぎた。そのことを特別に後悔も反省もしていないとはいえ、やはり知らないものは知らないので、アップロードするのは大変だ。今、アフガンやイラクのことなど、なんやらかんやら書き綴っているが、ほんとうは最近になって急ごしらえで得た知識ばかりである。しかし、世界の問題はイラクやアフガンだけではなかったらしく、ミャンマーというのがあってショックを受けた。
ワタクシ事ながらつい先日(具体的には今月半ば頃に)、「『今、そこにある社会・国際問題』とはいったい何個あるのか、そのうちのどれが自分にとって一番せっぱくした問題なのか。つまりはどれをブログに書くべきなのか」到底全部は書けないことを鑑み、ノートに書き出してみた。むろん、わたし自身にとって一番せっぱくした問題は、×××や∵∵∵や△△△といった極めてプライベートな問題である。が、そしてある種ひきょうではあるが、わたしはそれらの問題について書こうとは思わない。理由の第一は、×××や∵∵∵や△△△は書いても解決しない。第二は恥かしい。第三は、その件について語り合うべき相手は他にいる(家族など)。第四は、わたしの話ばかりになってわたしわたしとわたくし率100パーセント以上の「自分語り」になってかっこう悪い。など。
そんなで、それらのことは書けない。とはいえ同じ自分であるから、つながっているのはつながっているわけで、プライベイトで培われた感覚とまるっきり違った判断は下せないし、というかそれこそが基盤であるしそれ以外にわたしにはない。
それはさて置き、その書き出したノートであるが、「今、そこにある社会・国際問題」は19個だった。
全部白状すると「それしか思いつかないのか」ってことになるので略すると、1番アフガニスタン、2番イラク……(略)9番死刑廃止問題……(略)14番皇室、宮内庁、ジャパンシステム……(略)19番核。
「19個じゃ少ないな、もっと沢山あるはずだ」
とは思ったものの、非モテ問題とか、オタク問題とか、問題視していいのかわからないものまでリストに入れるのはやめたし、相撲の八百長なんかまで入れたらきりがないし、「少子化」とか「教育」も問題ではあるものの、わたし自身にとってのせっぱく度は低いし、スペースデブリとか聞き齧ったことをわたしが考えても仕方がない上にぜいたくな問題でありせっぱくもしていない。
でもって一昨日、リストの中に「ミャンマー」ということを自分が入れられなかったことを知ったのだった。
言うなればそういうヒトに向けて(というのもあって)、長井さんというカメラマンは「誰も行かないところに誰かが行かなければ」と、危険地帯に足を踏み入れ映像で伝えようとしたのかと思う。
テレビとwikipediaによれば、ミャンマーの現在の軍事政権は、民主化を求める大衆運動のもときちんと選挙を行い、選ばれた政党があるのに、それを暴力で弾圧し軍事独裁政権を続けているのだという。また、非常に有名な方だからさすがにわたしも少しは知っていた民主化指導者アウン・サン・スー・チー氏。
彼女は、非暴力民主化運動のリーダーであり、つまり現軍事政権の敵であるからと、長期に渡って軟禁されている。
ここでもまた暴力である。そして現在進行形の~ingな問題である。もはやわたしのリストの完成度はどうでもいいから、アウン・サン・スー・チー氏の解放と軍事独裁政権の終焉へ向けて、いっこくも早く進んでほしい。