オフィシャルサイトによると、今回のTVドラマ化にあたって、原作の中でドラマ化してほしいエピソードを募集したそうだ。確かに原作にはたくさんエピソードがあり、どれも魅力的だった。その多くは「つくしの前には次々いい男が現れるなぁ」なのだが、単に願望充足的なものではなく、それぞれが色々な状況への問いと仮説を含み、つくしがどんな選択をしていくのか目が離せなくなるのだ。

第10回は、道明寺の記憶喪失+「海ちゃん」(という女子キャラ)を扱った回で、原作をかなり忠実に再現した回だった。この回、ホントに忠実だったので、途中で「あーやだ、この先見たくない!」という悲痛な声がうちのお茶の間で複数あがった。

ちなみに10回と11回は、つくしのコネタみたいなギャグシーンが複数回出て来て、楽しかった。
一方、類がキレキャラになるのは、これで二度目か三度目。切れるとコワイ男の子は、いざとなると頼りになるやつで、ここでもビシっと海ちゃんに釘を刺すシーンがかっこよくて、なんだかんだ言っても、つくしHappy

道明寺の記憶を蘇らせるために、つくしがクッキーを焼いて持ってくる。道明寺は病院のベッドで寝ているので、その枕もとに置いて帰るのだ。それはただのクッキーではなく、ふたりの思い出のクッキー。関係ないけど、よく見るとやけに薄いので、びんぼうだから小麦粉をそこまで節約か?!

その後目を覚ました道明寺が、クッキーの存在に気が付き、サクと一口齧る。
ここらへん自然と道明寺のドアップ時間が長くなり、口の中に広がる味とともに、記憶のドアがノックされる様を、顔演技で表現しきる松本潤。さあ次に何を言う? と固唾を飲んで見守っていると、おもむろに彼は言うのだ。

「恋の味がする」

どひゃひゃあ これは賛否両論別れそうな迷セリフ、つうか、こっぱずかしくて赤面するちゅうの
しかし本題はこの後。道明寺の側に寄り添っていた海ちゃんが、「お前が作ったのか?」と誤解した道明寺に否定はせず、つまりチャッカリ自分が作ったことにして、Kiss。
じゃーーん そしてこの回のエンディング、ちゃらららんとテーマソング。

さて、次は最終話。最終話は、このエピソードの続きに加え、「雪山で遭難」というエピソードまで入るのだから忙しい。さらに、生きていたケン内田、首になったデビッド伊藤、手痛く振った滋、つくしが最終回で救ったIT会社の社長と、ぎゅうぎゅう詰の豪華詰め合わせの総まとめ。
前回、かなりけなしちゃった気がする脚本家氏だが、あっちもこっちもまとめあげる実力は相当なもので、そこはマジで感心してしまった。

一番ハラハラしたのは、つくしのつくしらしさが殺されはしないか、ということで、それ以外のことは限りなくどうでもいい。さいわい、つくしはつくしらしさをなくしはしなかった。ラストはネクタイを引っ張ってキスしてたしな。

最終回の道明寺で特に良かったのは、プロポーズをした後につくしが気の強い返事をする、それは強がりであり、本心であり、どちらでもあるような強さで、その返事に対して、「宣戦布告だな」っていうところだ。
甘さからほど遠いセリフで、ふたりの間でだけ通じる親密さと信頼と、同時に本心の闘争心や征服欲と、さらにつくしの気持ちを思いやっての要素もあるのかな、と思う。

さてさて、これで彼らと最後だと思うと寂しいものである。たくさん考えたので、実に愛着がわいた。登場人物の中で、花沢 類(小栗 旬)、西門総二郎(松田翔太)、美作あきら(阿部 力)のF4メンバーについてほとんど語れなかったのが残念。美作さんち(西村知美の母が可笑しい)はもっと登場してほしかったし、西門さんの泣き泣きシーンにも一言言及したい欲求が生まれたが、ぶっちゃけ下手っぽかったので、もっと修行した方がいいかと。でもイメージは原作に近いし、スタイルの美麗な方なので見甲斐はあった。もっとプレイボーイぶりを披露してほしかった。

そうそう、そういえば同時期に「華麗なる一族」を放映していて、視聴率を抜いた回があり、先輩のきむたくを後輩のまつもとが抜いた、というので話題になっていた。
いや、視聴率の問題ではないだろう。わたしも「華麗なる一族」最終回だけは見たが、ぎょへーだったし。(←説明するのめんどうなんでしないけど)

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♪思い出 ずっとずっと 忘れない空 ふたりが離れていっても
こんな好きな人に 出逢う季節 二度と無い♪