太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。(10/13)

日本のマーチ・ベスト(戦前編)

マニフェスト:テロとは戦いません

 重いテーマのため、意を決してビデオ再生するまで時間がかかった。けど、この時期のこのタイミングは「テロ」以外にありえないし、他のものにしたら逃げってことになるので、仕方がない。
 そんなで、万一わたしより知らない人のために蛇足すると、その理由は、11月1日に「テロ特措法」という法律の期限が切れるからで、どうしても自衛隊をインド洋に置いておきたい自民党(限りなくイコール国家権力サイド)と、呼び戻したい野党(といっても民主しかいなくなったも同然っぽい)が攻防している。

 この場合、考えるポイントはいく通りもあるだろうものの、まず
 1、6年間テロと戦ってきた成果の振り返り
 2、1を行う上で犠牲になったものの総体量。亡くなった一般市民の数など
 3、1と2のプラマイ計算

 2のうち、中東の市民の命の重さなんか、国家権力サイドは限りなく軽めに考えている。
 一方、国は違っても立場上同じ一般市民であるこちらは、テロリストと同じ国の住民というだけで命を脅かされたり、親兄弟息子を空爆等で殺される立場になって、考えている。そして、なんとかそれが止まらないかという方向の流れで考えている。

 両者の言っていることと感覚はほとんどかみ合わない。
 しかしそれは不思議な話で、国家権力サイドと一般市民(国民?)って対立する関係なのだろうか。どっちかがどっちかを包括しているはずで、ある時は国家権力サイドが国民を守る立場であり、ある時は国民の方が、国家権力サイドのパワーを制御したり、形態を選ぶ立場ではないのか。

 番組では、太田さん、テロおよびテロリストについて色々考えたことを言っていた。言葉にすれば口はばったいことを、これだけ主張できるのだからこの人はえらいと思う。「国際貢献」とか「テロと戦う」といった強者の立場に立った、そして空虚な言論の方がはるかに舌に乗せやすく口から出しやすいものだろうから。
 でもって猪口とかいう自民党の下膨れのバ…女性議員が「どうしてそんなに(テロリストを)美化するの?」みたいな見当はずれな非難をしていて、もう頼むからこういう人番組に出さないでと思った。家族や友人を殺されたら復讐を誓ってテロリストになる可能性は誰にでもあるっていう太田氏の考えは、別段特殊な意見じゃないのに。猪口氏はわざとらしく菩薩チックに微笑んでいて、こういう方に限って些細なことも忘れずに仕返しをするんだろうと思うと、コワイコワイ。

世界を動かす石油戦略 (ちくま新書)

 あと途中から石破茂氏が出てきて、今度の切り札は国名列挙に変わって、「インド洋を守っていることの恩恵を一番受けているのは日本人」とのことで、そのココロは「石油がこなくなるんだぞ」っていう脅しだった。先日わたしは、複数のブロガー氏が推奨していたので『世界を動かす石油戦略』って本読んだけど、まさにあの本に出てくる単細胞人間のサンプルみたいな意見を石破氏が言ったので、「やっぱいるんだ、そういう人」とむしろ驚いた。
 (詳しくは当該書籍を読んでください。「石油」は、地球からの奇蹟に満ちた贈り物だから、こういう本を読んでおくのはいいことかなと思う)

 石油はゼロサムゲームじゃありません!(完璧受け売りだけど)

 石破氏は「国民を守る立場として」と、言われた方はグウのネも出なくなるようなことを言うけど、言うことがいちいちインチキくさい。守るなら守るで、どう守るっていうのかちゃんと説明してほしい。最近は北朝鮮の弱体化が著しく、北の脅威を論拠にしていた石破氏は方向転換を迫られているし。ともかく国際的な面子問題とか、アメリカの怖さとか、それはそれで非難しないし、立てるべき面子かどうかは国民が考えることなのだから、ちゃんと納得のいく説明をしてほしい。

 番組に戻る。今回は太田光の後ろにいた女性らがいい発言をしていた。鈴木さんなんか、いつになく主張が伸びてたしな。すごい成長じゃん?
 政治的な発言をどう言うのかとか、自分の考えをどう伝えるのかとか、どう話すのかとか、一番興味がある。なぜって、超苦手だから。日常的なくらいに機会としても、スキルとしてもそれが出来るようになったら、スゴイ革命に匹敵するくらいのことだと思う。話さねばならない圧力ではなく、話したいから話したり話し合うという形でいつか訪れたらいいな。

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