「伊勢谷友介大麻所持で逮捕」について思うこと
8日Abemaニュースを付けていたら、「伊勢谷友介大麻所持で逮捕」というのがニギニギしく始まりました。
伊勢谷さんは、当方もレビューを書いた『翔んで埼玉』にも出ていました。
あの時の怪演で、何かの映画賞の候補になっていたはずです。
なんで詳しいかというと、わたしは少し前から伊勢谷友介さんのYouTubeを見ていたからです。
伊勢屋さんはかなりのディレッタントで、こだわりのインテリア、こだわりのカーライフ、こだわりのモロモロを披露していました。
中でも、彼のベランダガーデンはそれはそれはすばらしく、胸がときめくものでした。
植物自体もすばらしいのですが、ベランダに池を作っていて、どこかの名窯に作ってもらった藍色の鉢に水草を育てつつ、金魚を飼っていたのです。
その世話の様子もアップしていましたが、かなりの重労働に見受けられました。
そんなことをこの人が頻繁に本当に自分でやっているのかなあ? と不思議でしたが、まあそこは疑わない事にしました。
ですから、大麻云々の報を聞いて、「あーあ、これであのベランダも見れなくなるのか」とがっかりしたのです。
急いでもう一回見ておこうと、YouTubeを開いたら、彼のチャンネルの全ての動画が削除された後でした。
その時サイドバーで目に止まったのは、茂木健一郎さんやホリエモンさんが、今回の大麻逮捕について意見を述べていることでした。仕事の早さに驚きました。
茂木氏の動画を見ました。何を言っていたかを紹介すると、<自分は薬物がもたらす脳の変性体験をしたいと思わない、薬物体験をしながら優れた(脳の)論文を書いた人間もいないし。とはいえモヤモヤする。大麻は医療用に使われることもあるし、合法の国もある。頭から議論を否定して金太郎飴のような紋切り型のバッシング一辺倒はモヤモヤするのである。そろそろもっと深い有用な議論をしなければならない>(大意)
というもので、しきりのモヤモヤすると言っていました。
実際、今調べたら、医療用大麻は
アメリカ合衆国では2017年夏時点で全50州中、首都ワシントンDCと29州で使用でき、他にカナダ、オランダ、オーストリア、イスラエル、スペイン、フィンランド、ベルギー、イギリス、ドイツ、オーストラリア、コロンビア、ジャマイカ、韓国などで認められている。
となっています。
せめて議論くらいいいのでは、と思います。ガンの末期など、たいへんな痛みに襲われ、モルヒネを打ってもまたすぐに痛みが始まる。そういう患者サンを十代の頃に見たから、ガンの痛みは本当にコワイ、と当方は思っています。
それとは別にわたしの思ったこと。
大麻は、道路工事や建設現場などハードな肉体労働をしている人の間で、いともたやすく入手され、回し飲みされています。
安い賃金、ハードワークによる疲れ、将来の見通しのなさ。そんな中、酒よりも手軽にストレスを取ってくれるのが大麻なのです。
わざわざ大麻使用を人にいいふらす人はいないため表面化はしないですが、思いついたように芸能人を逮捕するよりも、政治としてやることがあると、思えてなりません。